mike-neckのブログ

Java or Groovy or Swift or Golang

Spring Fest 2017 に行ってきた

記憶を頼りに参加した勉強会についてまとめておくだけ。

2017/11/24 開催の Spring Fest 2017 に参加しました。

springfest2017.springframework.jp

会社ではSpringを使っていないJava EEを改造したフレームワークを利用していますが、独自フレームワークは新しく入るメンバーにはハードルが高くなることもあり、なるべく普及している技術を取り入れておきたいこともあるので、出社扱いでの参加となりました。参加したセッションは以下の通り。


What's New in Spring

Spring5/Spring Boot2 に関する状況の報告、デモのセッション。丁寧にまとめられており、あとで資料を参照するだけでも現在のSpringをめぐる状況の確認になります。セッションの途中でですが、同時通訳の人は2人いて(これは前から知ってる)、10分で交代することに気づきました。

Introduction to Spring WebFlux

@making さんによる Web Flux の発表。事前に超早口でやると宣言していましたが、わりとついていけたと思います(理解しているとは言っていない)。結構大量なリクエスト(100人からとっかえひっかえ来る)も10個のスレッドで捌けるなど、Web Fluxの利点などが紹介されていました。ただし、RDBMSにつなぐようなシステムでは、jdbcがまだブロッキングであるため、あまり効果はないとのことで、jdbc2の登場が待たれるとのことです。(ただし、jdbc2はReactiveベースではないらしい)

Wagby R8 と Spring の関係

Wagby さん提供のランチセッション。Wagby の Spring移行における課題や状況などが報告されました。WagbyでのJSPサポート(利用しているユーザーが多い)の中止宣言をどうするか、複数タブを実現するためにセキュリティ部分をSpring Securityを組み込みたい一方で既存のロールなどの作り込みがSpringではまだサポートされていないのでどうしようかといった、古くから開発しているアプリケーションへの最新技術の取り込み方など参考になるセッションでした。

Spring Security 5 解剖速報

Spring Security 5 に関する情報共有のセッション。Spring Security に関する動向を具体的なサンプルコードなどとともに説明されており、Spring Securityの情報整理に参考になるセッションでした。Spring Security の OAuth2 リソースサーバー/認証サーバーは 5.1 を待たないと出てこないようで、5.1が待てない場合は既存の Spring OAuthを使うしかなさそうです。

ドメイン駆動設計のためのの上手な使い方 Spring

増田さん の Spring の利用法などのセッション。前半はドメイン駆動設計を中心に、後半はSpringとドメイン駆動設計との関連や各種プロダクトをどのように活用しているかという実践的な話。だいたい以前に聞いた話と同じ感じでした。

最近、僕はTwitterにてprivateメソッドいらないなと言ったわけですが、まあ理由としてはprivateメソッドとして切り出されたメソッドの処理内容を観ていると、privateメソッドを作ったというのは新たな関心分野を発見したことなのではないかと考えたからです。そして、そのような関心を表すデータ等を集めれば新しいクラスが出来上がるわけで、そのクラスのpublicメソッドとしてprivateに切り出されたメソッドは構成されるべきだったのだろうと思ったわけです。

と何故か処理の配置をどこにするべきかという話がこのセッションの感想として語られたのですが、ドメインを深く理解していくというのはこのような観察・発見をコードとして表して、フィードバックをふたたびコードに返していくことなのかなぁとぼんやり思っていました。

日本一やさしく説明する予定のマイクロサービス入門

長谷川さんのセッション。へりくだって、日本一「がっかりする」マイクロサービス入門などと言っていましたが、表面的な説明ではなく、これまでのソフトウェア開発・運用などの経緯を含めた視点でまとめられていて、非常に面白い発表だと思いました。

Spring と TDD

タグバンカーズさんによる発表。Springのテストでテスト対象に対してどのようなアノテーションを使ってテストしていくかということがまとめられていて、Springのテストに詳しくない僕にはカタログとして価値のある発表でした。ただひとつ残念なことはTDDの要素がまったくなかったことでした。

SpringでOAuth 2.0 OpenID Connect 1.0 を使う

うらがみさん がダラダラと(本人談) Spring をつかって OAuth2.0 と OpenID Connect 1.0 の機能を提供するアプリケーションの書き方を紹介するセッション。うん、わりとだれてた。


懇親会

昨年の懇親会はほとんど食べられなかったので、しっかりと食べました。こざけさんの会社の 若者 とお話できたのが印象的でした。